叱り方

先日、保護者から「園長先生は自分の子どもをどうやって叱っていますか?」という質問がありました。程度にもよりますが、私はこれはいかんと思ったら、二人きりにして、正座をして向き合い、子どもの口から事実を引き出すようにします。「これをこうしたの?」という質問だと「うん」としか言わないので、事実を正直に引き出すことが大事だと思っています。お互いに正座をするのは子どものしたことは親も責任があるということを示すためです。そしていつもと違うということを分からせるためです。悪いことをしたから正座ではありません。最後にこれからどうすればいいのか確認をする。そして抱きしめてあげる。引きずらない。以上!

大学の時に小学校3年生の教育実習に行きました。その時に、失敗した友達を馬鹿笑いした子がいました。担任の先生が「今、笑ったやつ、手を挙げろ!出てこい!」と激しい口調と見たことのない形相でにらみつけました。手を挙げた子ども達は別室に連れていかれました。その時に何を話したのか後で聞いたところ、「君たちは正直でえらいね」と言ってから指導したそうです。私は感動したのを覚えています。その子達が先生と信頼関係ができて、先生を慕っていることは言うまでもありません。「悪いことを指摘する」のが大人ですが、正しいことを伝えるのも大人です。叱るのも感情を出したり、ダメなことを正すだけではなく、子ども達を叱った後に子どもがどう変わるのかを考えて言葉を選ぶといいかと思います。正しい叱り方はありませんが、正しいことを伝えることは誰でもできます!

親の背中

しつけに理由はいらない

4打数1安打の会話術

年末年始に本を読む機会がありましたので、その中の一部をご紹介します。子どもとの会話は「聞く」「共感する」「(一緒に)考える」「励ます」。頭文字をとってKKKH。野球のスコアはK=三振、H=ヒットです。3打席三振のあと、4打席目に1本ヒットを打つので「4打数1安打」だそうです。まず、子どもの言い分を「聞く」「聞いてあげる」。次に頭の中で「あーあそういうことか」と思っても「~だから嫌だったの?それはわかるけど~」と必ず1回は「共感」「分かってやる」。その上で親の要望も伝え、どうすればいいか一緒に「考える」。この考える過程でも「聞く」「共感する」を繰り返す。双方がOKという内容を見出したら、「あなたならできるよね」と「励ます」。子どもは自分の意見を聞いてもらえるし、頭ごなしに否定されないから安心して考える。そのプロセスで、自分の考えの狭さや浅はかさに気付く。また会話のキャッチボールをする過程で、頭の中に孫理的な思考も育っていくそうです。会話のコツは、ふわっとうけとめ吸収するスポンジの部分を増やすこと。親子に限らず、親同士、友達同士、会社の人間関係でも活かせます。

参考文献 本当は怖い小学一年生 汐見稔幸 ポプラ新書