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与えるな!
今月、クロフネカンパニーの中村文昭さんの講演会に参加する機会がありました。年間300回も講演をされている方です。幼稚園の研修会でしたので、小さいころの話をされました。大自然で育った中村氏は遊ぶものを一切与えられず、山、川等を遊び場にし、自分で遊びを創ったと言います。子ども達の今の世界で言えば、廃材を使ったり、広告紙で見立て遊びをしたり、無いものをあることにして空想の世界に入り込んだりということでしょうか。それが今、仕事を創る基になっているとの事でした。大人になったら与えられた仕事を与えられた通りにすることは少ないです。「人生にとって一番最初の遊びを与えてしまったら、勉強も仕事も人間関係も全て与えられないとできない子に育ってしまうと思う」と中村氏は話していました。指示待ち症候群の子と、自発的に動きいろいろなものを創っていく子と、どちらが理想かというと言うまでもありません。遊びを極力与えず、遊びに対する指示や行動に対する指示をできるだけ少なくし、自発的に考えて行動できる子に育ってほしいものです。私達大人の役割は軌道修正です。まわりの人的環境によってその育ちが変わってくると思います。指示待ち症候群の一番の原因はその子ではなく、周りの大人が指示を出し過ぎるからと聞いたことがあります。大人の我慢がその子を育てる時もあるのかもしれませんね。