先日スズキ・メソード幼児教育研究会の役員会がありました。その中の話で長野県松本市にあった「幼児学園」の指導者であった矢野美和先生の自分の指導の方法について紹介がありました。「私は子ども達を喜ばせたり楽しくさせたりはしましたが、けっして甘やかしたり叱ったりすることはありませんでした。団体生活に背く行為は叱りはしませんが許しませんでした」ということでした。本当に必要なことは子どもに攻撃的な言葉や嫌な想いをさせるのではなく、叱り方や言葉のかけ方はもちろん、大人の「許さない」という態度も大事です。これに怖さは必要ありません。しかし並大抵の決意ではできないと思います。「凛とした態度で接する」と幼稚園では職員に伝えています。また子ども達も園長先生との約束で「ダメなものはダメ」を毎日唱和しています。発表会の練習でステージに上がって子ども同士で話をすると必ず一度降りて気持ちを入れ替えて再度上るようにしています。おしゃべりしているのを許していると、時間が経つにつて騒がしくなってしまいます。「許さない大人」は家庭でも幼稚園でも必要ですね。