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「怒る」と「叱る」の違いについて

このことは保護者の皆さまも一度はお聞きになったかと思います。光が丘幼稚園では先生として「怒る」と「叱る」の違いを次のように表現しています。

怒る→感情的になって子ども達のことを一番に考えていない

叱る→感情的にならず子ども達が納得する、心に響く指導

どちらがいいのか一目瞭然です。読んで字のごとく「怒る」には心があります。これは感情が入ると読み取れます。一方「叱る」は口があります。大人の言葉で納得させるのです。例えば「ごめんなさい」を言うことで大人が「よし」とするのではなく、次に同じことをしないように子どもが納得することが伝わることが大事です。1度伝えて子ども達に100%伝わるならば、世の中おりこうさんの子ども達ばかりです。根気強く、繰り返し繰り返し伝えるのです。できるだけ感情が入らないように・・・大人がヒステリックになってはいけません。冷静に・・・。子どもは大人の顔色をうかがう子に育ってしまうかもしれません。怒られないために行動を起こす子どもはさみしいです。自分で自分をコントロールする訓練をする時期、それが今、幼児期です。失敗を繰り返しながら・・・親も失敗を繰り返しながら・・・私も親として失敗の連続です・・・マニュアルがないから楽しい、それが「子育て」「親育ち」です!

※文書と写真は関係ありません

まずは受容

加減

※写真と文書は関係ありません

死語に近い言葉になっていますが、とても大事なことだと考えています。「加減を知らない」という言葉はいいイメージではないです。その場の状況に合わせて、力を入れたり抜いたり、気持ちを抑えたりぶつけたり、優しく接したり厳しく接したりすることで加減を知っていきます。例えばつい、手がでてしまう子もやり返されると少しずつ気づいてきます。やりっぱなしだと加減を知ることができません。このくらいなら大丈夫なんだということを経験していくのです。知ることと身につくことも違います。経験して初めて身につくのです。「痛い」「嫌だ」「困る」等のことから学んでいくのです。自分の思う通りにならないことも経験します。今、この幼児期に経験してほしいです。加減を知らずに大きくなると・・・と考えると怖いですね。

私が大好きな絵本のひとつ、「おおきくなるっていうことは」という絵本に次のような一節があります。「おおきくなるっていうことは高いところから飛び降りられるってこと。それもそうだけど飛び降りても大丈夫かどうか考えられるってこともおおきくなるっていうこと」

「加減」ができるようになるということは自己中心的な考えから、自分の行動を客観的に考えられるようになることかもしれません。相手のことを考えて、多くの場面で「加減のできる」そして「加減が身についている」人間に育ってほしいと願っています。