ちょっと元気のいい男の子が私のお腹をポンポン叩きます。叩きたくなりますよね。気持ちは十分わかります。調子にのって叩くのは、妊婦さんのお母さんのお腹を叩いても困りますので、ふざけすぎは時々注意します。しかし、先日、朝のバスから降りてきて「園長先生おはようございます！」と大きな声で挨拶してきたので、ぎゅっと抱きしめて、耳元で「○○君が大きな声で挨拶すると、他のお友達も元気な声で挨拶するよ。みんなのお手本になってね」と声をかけると、うなずいてニヤッとして自信たっぷりに歩いてクラスまで歩いていきました。それから、私のお腹を調子にのって叩くことはありません。ダメなことをダメと伝えるのも大事ですが、いいところを引き出してあげると、ダメなこともやらなくなることもあります。大人はダメなことを指摘したがりますが、いいところをたくさん見つけて褒めてあげると子ども達も自信がつきますね！ダメなものはダメと同時にいいところ探しもしたいものです。

「ママがいい～」ひよこ・ちょうちょ組からは新入園児の大きな声が聞こえます。親を恋しがって泣くということは皆様が愛情をかけられた証拠です（泣かないと愛情不足というわけではありません）。自己表現だ、心肺機能が育つ！とプラスにとらえれば、泣くということも悪いことだけではありません。たくさん泣いてもいいんです。少しずつ「幼稚園って楽しい」が分かってくると自然と聞こえなくなります。保護者の皆様も担任から話をたくさん聞いて、お子様と幼稚園がワクワクするような会話をしてくださいね。

東京都のパール幼稚園の園長先生が発表会の挨拶で保護者に伝えていました。何かあった時（発表会で言えば子どもが間違ってしまった、うまくいかなかった時）に笑っていますか？という問いかけでした。保護者は期待してしまうと、失敗した時にどうして！と思ったり、どうしてそうなったのかを問い詰めたりということもあるようです。そこで笑っていてくださいとのことでした。確かにいろんなことが起こっても、そんなこともあったよねと後で笑って話ができることがほとんどです。今の青組さんも「最初は泣いてましたよね～」「お母さんが泣いてましたよね～」「よく頑張りましたね～」と今だからこそ笑顔で話せることもたくさんあります。来年度、小学校に行って困難なことにぶつかっても、幼稚園でこんなに成長したんだから！と笑顔で対応してくださいね。在園児の皆様は来年度の新入園児でお母さんが困っていたら、「大丈夫ですよ～」と声をかけてあげてくださいね。今が不安なだけでいずれ大丈夫になるんですから！１年間、園長のワンポイントアドバイスにお付き合いいただき、ありがとうございました。中身はさておき今年も保護者の皆さんに伝え続けてこれたことにほっとしております。何か不愉快な思いをさせたとしても笑って許してください。ありがとうございました。

今年度もあと２３日の登園となりました。幼稚園も卒園式の練習も少しずつ始まったり、小学校との連絡会があったり、黄組さんは憧れの青組へのカウントダウンが始まったりと進級進学に向けての準備が少しずつ始まっています。青組さんの小学校への進学は特に大きく環境が変わります。新しい環境には誰でもドキドキします。以前お伝えしたかもしれませんが、このドキドキにはワクワクも一緒に持ち合わせていないといけないそうです。子ども達にはドキドキの裏側に隠れているワクワクを感じられるようにしてほしいです。間違ってもそんなことしたら小学生になれないとか青組になれないとかは言ってはいけません。そんなことしたら先生たちは悲しむと思うよ、はOKだと思います。小学校は勉強しなきゃいけなくて、宿題があって、、、もプレッシャーになるので避けた方がいいと思います。小学校は知らないことをたくさん教えてくれるところだということを伝えるとワクワクしませんか？折角ならばワクワクをたくさんもって進級進学してほしいです。