年末年始に本を読む機会がありましたので、その中の一部をご紹介します。子どもとの会話は「聞く」「共感する」「(一緒に)考える」「励ます」。頭文字をとってKKKH。野球のスコアはK=三振、H=ヒットです。3打席三振のあと、4打席目に1本ヒットを打つので「4打数1安打」だそうです。まず、子どもの言い分を「聞く」「聞いてあげる」。次に頭の中で「あーあそういうことか」と思っても「~だから嫌だったの?それはわかるけど~」と必ず1回は「共感」「分かってやる」。その上で親の要望も伝え、どうすればいいか一緒に「考える」。この考える過程でも「聞く」「共感する」を繰り返す。双方がOKという内容を見出したら、「あなたならできるよね」と「励ます」。子どもは自分の意見を聞いてもらえるし、頭ごなしに否定されないから安心して考える。そのプロセスで、自分の考えの狭さや浅はかさに気付く。また会話のキャッチボールをする過程で、頭の中に孫理的な思考も育っていくそうです。会話のコツは、ふわっとうけとめ吸収するスポンジの部分を増やすこと。親子に限らず、親同士、友達同士、会社の人間関係でも活かせます。
参考文献 本当は怖い小学一年生 汐見稔幸 ポプラ新書